本の紹介⑤「成功はすべてコンセプトから始まる」木谷哲夫
読書は自分への投資!っということで、今回は木谷哲夫著の「成功はすべてコンセプトから始まる」を紹介したいと思います。

おすすめ度:「★★★★★」で星5つです。
対象者 :事業立ち上げ、製品やサービスの企画に携わっている人
何かしらビジネスに関わっている人には読んでほしいと思える内容でした。
目次
本書から学んだこと
① コンセプト・ドリブン思考
本書では、コンセプトが持つパワーを説明してくれています。
皆さんは「何が新しいものを作りたい」「課題を解決したい」という場合、実現可能性(≒解決手段)から物事を考えていませんか?
・うちの会社の強みを生かして何か事業を立ち上げられないか・・・?
・新しく開発した技術を使って売れる製品をつくれないか・・・?
・私の持っているスキルを使って副業でお金が稼げないか・・・?
こういったものは典型的な「実現可能性ドリブンの思考法」というもので、結果的には大きな価値は生みにくいということのようです。

「わが社の強みを生かして」「わが社固有の技術を使って」なんて、まさに私の会社で横行している言葉です。まぁ、うまくいくはずもないんでしょうね。
本書では、実現手段や実現可能性よりも、実現したいビジョンや価値に重きをおいた思考法(コンセプト・ドリブン思考)について詳しく解説してくれています。
個人的には「ロジカルシンキングや分析からでは良いコンセプトは生まれにくい」というのがガツンときました。
私は技術職なので、左脳ばかり使っているのでしょうな。最近になって右脳の重要さを認識しているところです・・・😂

②オリジナリティの罠
コンセプト・・というと、アイデア勝負!っなんて考えそうですが、本書では、「アイデアそのものはコンセプトの一部に過ぎない」と言っています。
さらにアイデアにオリジナリティを追求しすぎると、企画・実現可能性・周りを巻き込むという意味でハードルが上がりすぎるのでホドホドのところがよいと説いています。
本書が推奨しているのはアイデアの発送を「既存の組み合わせ」で考えてみるということ。
映画でいえば、
・山×ダイ・ハード=クリフハンガー
・島×ダイ・ハード=ザ・ロック
なんて例が出ていましたが、わかりやすいですね。
著者がいいたいことは、発想力は天賦の才ではなく、考え方次第。いくらでも鍛えられる。ということだと思います。
アイデア出すの苦手なんだよなぁ~なんて思っている人には自信になるのではないでしょうか?
③コンセプトを具体化する3つの要素
コンセプトが具体的なものになっているかは、やっぱり文字になって冷静にみてみることが必要です。
本のなかでは、「ビジネスモデルの三本柱発想法」という言葉で紹介されいますが、要はコンセプトがきちんと言語化できているか、ということなのだと思います。
その三要素は「顧客」「提供価値」「その根拠」されています。
言い換えれば、「どのターゲット」に「どのような価値」を「どうやって提供するか」に近いのかなと思います。
本で紹介されていた東洋水産の「マルちゃん正麺」を例にすると下のようになります。
・顧客:もっとうまい即席ラーメンが食べたい人
・提供価値:生麺ならではの味と食感
・その根拠:生麺うまいまま製法(特許出願中)
この3要素はとても重要ですね。このようにきちんとコンセプトの中身が明確化できていないとダメなんでしょうね。
自社の強みや技術ばかりに目が行って、ターゲットとなる顧客や価値がまるでわからない企画がうちの会社でも氾濫しています。😅
④周囲を巻き込む力、説得する力
結局最後はここなんですよね。
どんなコンセプトでは、個人で達成できるものは少ないです。事業や製品企画ならなおさらでしょう。
いくら良いコンセプトを立案できたとしても、協力者がいなかったり、上の人から承認されなければ企画倒れになってしまいます。
それは、あなたの「意思」と「本気度」にかかっているわけです。
頭ガチガチの上司や役員を説得するのって本当に大変ですよね。😅
上の人が無能な場合ってどうすればいいんだろう・・(うちの会社のことではありません(汗))
まとめ
コンセプトで企画を考える場合の教科書的な本だと思います。
全体的にわかりやすくまとまっており、コンセプトの重要さを教えてくれます。
ただ、具体的なコンセプト立案の手順についてはちょっと具体性が乏しいところもあります。
コンセプト立案の具体的な手順については以前紹介した玉樹真一朗著の「コンセプトのつくり方」の方がイメージが持てると思いますので、併せて読むことをおススメします!


